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イボができやすいパーツとは?~種類や特徴について~
ここでは、イボができやすいからだのパーツごとに、それぞれのイボの特徴などを解説していきいます。
パーツ別で違うイボの種類と特徴
からだのなかでもイボができやすいのが、首、顔、デコルテ(首から胸元)、胸・お腹、足の裏、手のひら・指、背中、腕・ワキ。
全身あらゆるところにできるイボもあれば、特定の部分に好んでできるイボも。
部位ごとにできやすいイボの種類もことなるため、それにあわせた治療法も知っておく必要があります。
そこで、各パーツごとにできるイボの種類や特徴、治療法をまとめてみました。
ご自身に該当するイボがあれば、治療の参考にしてみてください。
部分ごとにできやすいイボ
顔
- 【青年性扁平疣贅】…米粒よりも小さいイボで、10代20代の若い女性にできやすい。増殖する危険性あり。ヒトパピローマウイルスによって発生し、自覚症状がないため知らない内に増えることが多い。1~2週間で自然に治まることもあるが、もし増えていくようなら治療をするべき。対処法はヨクイニンや杏仁オイルなどの漢方的治療がほとんどで、治療期間は長くなる傾向にある。
- 【老人性疣贅】…30代から増え始め老人性イボ。感染はしないものの、条件がそろっていればどんどん増える。脂漏性角化症と同じもの。放置することで大きくなるため、早めに治療を受けることがおすすめ。突然大量に発生して増えていく場合は、内臓の腫瘍を合併している可能性もあるので注意。対処法は電気治療や液体窒素治療、レーザー治療など。大きくなった場合は手術が必要。
顔に
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デコルテ(首から胸元)
- 【スキンタッグ】…皮ふの老化現象の一種で、大きさが2mm~3mmで多発性のイボを指す。皮膚の薄い場所にできることが多く、稀に20代でもできる。デコルテ以外でも、掌、足の裏以外どこにでも発生する可能性がある。対処法としては炭酸ガスレーザーや液体窒素治療、ハサミでの切除。ヨクイニンや杏仁オイルなどの使用で改善したという方もいて、一定の効果が期待できる。
- 【軟性線維腫】…大きさは1mmほどで、単発性の老人性イボ。増殖はしない。アクロコルドンよりもやや大きい。紫外線や摩擦などが原因で発生し、治療しなくても体への害はない。対処法はハサミでの切除、液体窒素治療、電気治療、レーザー治療などが適用される。根本的な治療法を考えれば、ヨクイニン、杏仁オイルなどを継続することが再発予防にもなる。
- 【懸垂性線維腫】…軟性線維腫が大きくなって皮ふから垂れ下がるようになったものを指す。色は肌色でくびれをもちながら垂れ下がるようになる。治療しなくても害はない。大きさは1cm以上になるので、対処法は局部麻酔後、手術を行って切除することがほとんど。縫合するため抜糸までは1週間前後。その期間中は入浴が禁止される。手術自体は難しいものではない。
首から胸元(デコルテ)に
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胸・お腹
- 【アクロコルドン】…加齢とともにできやすくなる。また、妊婦は年齢にかかわらず乳輪まわりにもできやすい。表面が盛り上がることはなく、色は肌色か褐色。皮膚の薄い場所にできやすいイボで良性腫瘍だが、服やアクセサリーにひっかけると炎症が起きる。放置しても問題はないが、対処法は液体窒素治療や手術、炭酸ガスレーザー治療がよく用いられる。ヨクイニンでの代謝促進も効果的。
- 【ウイルス性イボ】…人から感染するイボ。不潔にしていたり免疫力が弱いとかかりやすい。青年性扁平疣贅と尋常性疣贅、足底疣贅、扁平イボ、ミズイボのことを指す。原因となるウイルスはヒトパピローマウイルスで、ミズイボのみ伝染性軟属腫ウイルス。治りにくく、ウイルス感染により別の場所に広がることもある。対処法としては液体窒素治療、レーザー治療などがあり、漢方的治療は効果を発揮しない。
- 【ミズイボ】…子どもにできやすいイボで、大きさは~5mmくらいの粒状。からだ中に飛び火することも。伝染性軟属腫ウイルスが原因で発生するが、アトピー性皮膚炎だと発生しやすく、治りにくい。成人に出来た場合は大きくなることが多い。自然と消える場合もあるが、かゆみがでる可能性も。トラコーマ鑷子での除去や硝酸銀、ヨクイニン、液体窒素、スピール膏などで対処する。
胸・お腹に
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足の裏
- 【足底疣贅】…誰でもできやすく、分厚い足裏の皮ふ深くに根を張るのでやっかい。感染源はヒト乳頭腫ウイルス。大きさは直径1cmほどで白い部分が盛り上がり、痛みがある。削ると点状に血がにじむ。比較的子供での発症が多く、プールなどが感染源となる可能性が高い。対処法は角質を削り取った後、液体窒素、モノクロール酢酸、グルタルアルデヒドでの殺菌、ヨクイニン、杏仁オイル、炭酸ガスレーザーなど。
- 【伝染性軟属腫】…ミズイボのことで、伝染性軟属腫ウイルスが感染源。子どもにできやすいが、大人にもでる。見た目に水が入っているような光沢があるが、イボの中には伝染性軟属腫ウイルスと表皮組織が入っている。他の場所に感染する前に治療をするのが最善で、トラコーマ鑷子での除去や硝酸銀、ヨクイニン、液体窒素、スピール膏で対処。自然治癒もするが3年ほどかかる場合も。
足の裏に
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手のひら・指
- 【尋常性疣贅】…一般的なウイルス性のイボで感染する。指の関節にできると大きくなりやすい。主に手や足に発生することが多く、自覚症状はない。ただし肥大化してくると他の場所にもウイルスが感染する場合があるので、早めの治療がおすすめ。対処法は液体窒素治療、モノクロール酢酸、グルタルアルデヒドでの殺菌、ヨクイニンや杏仁オイル、炭酸ガスレーザーなど。
手のひら・指に
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背中
- 【扁平イボ】…できる世代や性別を選ばない。人によって楕円形、線状形など形状がまちまちで背中ニキビと間違えやすい。ウイルス性のイボでヒトパピローマウイルスの感染によって発生する。自覚症状がないため気づかない場合も。自然に消えていくこともあるが、他の場所に感染すると増殖するため、液体窒素やヨクイニンなどでの治療が効果的だが、ヨクイニンだけでは治療効果は低い。
- 【脂漏性角化症】…加齢と紫外線の影響でできやすいイボ。褐色、灰褐色、黒色で、大きさは数mmていどの小ささ。老人性疣贅と同じもの。初めは小さいが、放置していると徐々に大きくなってくるので、早めの治療が必要。対処法は電気治療、液体窒素治療、レーザー治療などがあり、大きくなった場合は手術が必要な場合も。初期の皮膚がんと似ているので、病理検査をしてからの治療が確実。
背中に
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腕・ワキ
- 【毛孔性苔癬】…若い世代の女性にできやすい、赤みがかったイボ。直径は2~3mmくらいの丸いツブ状が多い。ニキビと間違われやすく、原因はターンオーバーに異常が起きていること、角質層が溜まり毛穴をふさぐこと。痛みもなく30歳までに消えることがほとんど。対処法はレーザー治療やケミカルピーリング、サルチル酸などでの薬物治療、ヨクイニンや杏仁オイルでの代謝促進も効果的。
- 【毛孔角化症】…10代の思春期の女性によくできる。肌色、または淡紅色、褐色調のイボで、アワ粒ほどの大きさ。毛孔性苔癬と同じもの。二の腕などの皮膚が柔らかい部分にできやすく、多くの方に発生する。治療をしなくても問題はないが、稀にかゆみを伴う場合もある。毛孔性苔癬の対処法が基本だが、軽度の場合ビタミンC配合美容液でのスキンケアなどを長期的に使うことで効果がある場合も。
- 【軟性繊維種】…30代~によくできる老人性イボ。2mmくらいの大きさで、扁平した形状のブツブツなのが特徴。色は褐色のことが多い。スキンタッグとほぼ同じもの。良性の腫瘍で体への害はないが、摩擦などで炎症を引き起こす場合も。放置しておくと大きく成長するため、早めに取り除いた方が良い。対処法としては液体窒素治療、レーザー治療、ハサミや手術での切除、ヨクイニンなど。
腕・ワキに
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こめかみ
- 【青年性扁平疣贅】…0.5~1cm程度で、米粒よりも小さいイボ。そのため、発生しているのに気づけない方も。ただ、密集して狭い範囲にできることもあるので注意が必要。原因はヒトパピローマウイルスと呼ばれるウイルスに感染するため。
痛みなどの症状はないものの、かゆみを感じることがある。かきむしってしまった場合には色素沈着に繋がることもあるため、病院で治療を受けた方が良い。
- 【脂漏性角化症】…頭にできやすいイボであるものの、こめかみにできることもある。皮脂分泌が過剰な状態な状態になったり、加齢によるもの。また、予防のためには紫外線を避けることを効果的。
1~2mm程度の小さいものではあるが、放置しておくと大きくなってしまうこともあるため、できるだけ早い段階で治療をすることが望ましい。手術だけでなく、凍結療法、レーザー治療、電気外科的治療などがある。
こめかみに
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唇
- 【尋常性疣贅】…特に小さな子どもにできやすく、高齢者にはあまり多くないのが特徴。大きな原因は皮膚型のウイルスが皮膚に感染することで、傷にヒト乳頭腫ウイルスが感染し発症する。
イボの中でも代表的なものではあるものの、ウイルス性ということもあり、早期に治療をした方が他の部位にうつる心配なども少ない。液体窒素療法による治療を取ることが多い。
- 【口唇ヘルペス】…イボではないものの、唇にできるすい異常の一つ。風邪や体力低下などの体調不良時に発生しやすく、赤または白っぽい口内炎のようなものができる。
症状としてわかりやすいのは水ぶくれ。放置しておいても2週間ほどすると治るが、繰り返すこともあるので病院でしっかりと治療法を受けた方が良い。
患部を触った手にウイルスが付着し、それが他の部位につくとうつることもあるので十分に注意が必要。
唇に
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腰
- 【尋常性疣贅】…一般的にイボといえばこの尋常性疣贅を指すと思って良い。身体のどこにでもできる可能性があり、腰にできることも珍しくない。
大きな原因はヒトパピローマウイルスの感染によるもので、小さな傷がある部位から感染することもある。小さな突起が見られるのが特徴で、色は灰色や茶色、黄色と様々。
治療は液体窒素療法が一般的ではあるものの、その他の治療法も多く用意されている。
- 【脂肪腫・粉瘤】…イボのような症状が現れることもあるため、腰にできたイボは脂肪腫や粉瘤の可能性を疑う必要もある。どちらも原因は不明であるものの、良性の疾患である脂肪腫の場合は数ミリから10cm以上のこぶ状の症状が現れるのが特徴。
粉瘤も良性腫瘍の1つであり、皮膚の中に袋上のものができ、その中に角質や皮脂が溜まることにより発生する。治療には手術が必要。
腰に
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股関節
- 【粉瘤】…股関節になにかできものが発生するとイボと勘違いしてしまうことがあるものの、粉瘤の可能性もある。これはアテロームとも呼ばれている良性の皮膚腫瘍の1つで、詳しい発生原因についてはまだ分かっていない。肌の一部が内側にめくれ、袋状になったところに内容物が溜まるため、治療で袋を摘出する必要がある。
放置すると炎症や不快なニオイの原因になることもあるので注意。
- 【脂肪腫】…粉瘤と同じく、股関節に発生することがある。脂肪のかたまりと呼ばれている良性の腫瘍であるため治療について緊急性はないが、大きくなった場合には神経を圧迫して痛みが出ることも。
見た目的に気になる人も多いため、大きくなり過ぎる前に摘出するのが理想。
治療は切開を伴う摘出治療を行うことになる。大きくなった場合には全身麻酔も必要となるので注意しなければならない。
股関節に
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頭
- 【尋常性疣贅】…ウイルス性のイボで、小さな傷からウイルスが侵入することによって発生します。特に免疫力が落ちている時に発生しやすいので、食生活なども見直していきましょう。
シャンプーをした際に爪で傷をつけてしまうとこういったイボが発生する可能性が高くなるので、シャンプーの仕方についても見直しが必要になってきます。
- 【老人性疣贅】…老人性イボとも呼ばれているもので、特に30代から増えるタイプのイボです。紫外線が原因となっていることが多いものの、悪性ではないので慌てる必要はありません。
ただし、放置しているとどんどん増えてしまうこともあるので、心配な場合は早めに治療について検討するのがおすすめ。紫外線対策をして予防に努めましょう。
頭に
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イボ治療におすすめ
杏仁オイル厳選3選
加齢によるイボは乾燥や紫外線ダメージが原因とされています。
乾燥や紫外線から肌を守る杏仁オイルを、下記基準でピックアップしました。
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条件に当てはまったのは次に紹介する3商品のみ(2018年7月時点)。ぜひチェックしてみてください。
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アプリアージュオイルS |
アプリコットカーネルオイル |
E-Oil+(イーオイルプラス) |
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原料国 |
南フランス |
モロッコ |
不明 |
原産国 |
日本 |
アメリカ |
日本 |
天然由来成分 |
杏子オイル+ヨクイニン+その他5種類 |
杏子オイルのみ |
杏子オイル+ヨクイニン |
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