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尖圭コンジローマ

性器などにイボができる尖圭コンジローマ

尖圭(せんけい)コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる性感染症の一種であす。コンジローマ・コンジロームなどとも呼ばれています。発症する原因は性行為または性行為に類似する行為で、皮膚や粘膜の傷口から感染します。男性・女性問わず罹る病気です。

尖圭コンジローマを発症すると性器や肛門周辺にイボができ、放置するとパートナーへの感染やイボが増える・患部が広がるといったリスクがあります。また、妊婦さんの場合は出産時に赤ちゃんに感染させてしまう恐れもあるため、出産までに治療を終えることが望ましいでしょう。

なお、尖圭コンジローマは低リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)ですが、高リスク型のHPVが発見されることもあります。女性の場合は子宮頸がんを引き起こすリスクがあるため、症状を自覚したらすみやかに医療機関を受診しましょう。

尖圭コンジローマの症状

尖圭コンジローマは男女問わず発症する性感染症です。発症するとニワトリのトサカやカリフラワー状、または乳頭のようなイボができます。

色は灰色や白色、ピンク色、褐色、黒色など。なお症状が認められるのは性器や肛門周辺ですが、性別によって詳細が異なります。また、イボが生じてもかゆみや痛みなどの自覚症状がないケースも多いようです。

尖圭コンジローマは症状が進行するとイボのサイズが大きくなり、数が増えることもあります。

女性の症状

女性が尖圭コンジローマを発症したとき、大小陰唇や腟前庭、腟、子宮頸部など性器のあらゆる部位や肛門周辺にイボが生じます。なお、舌や口内、尿道などにできる場合もあります。

男性の症状

男性が尖圭コンジローマを発症したとき、陰茎や亀頭、包皮の内側、陰のうなど性器のあらゆる部位や肛門周辺にイボが生じます。なお、舌や口内、尿道などにできる場合もあります。

尖圭コンジローマの治療方法

まず、尖圭コンジローマは視診で診断できることがほとんど。女性の場合は婦人科や皮膚科、男性の場合は泌尿器科や皮膚科を受診すると良いでしょう。

尖圭コンジローマの治療では、多くの場合外科的なアプローチを行います。外科的治療としては液体窒素による凍結療法、電気メスでの切除、炭酸ガスレーザーによる焼却など。また、軟膏を処方するケースもあります。

たとえば液体窒素による凍結療法では、液体窒素を浸した綿棒を患部に数秒間押し当てて凍結させます。一度の凍結で完治させることはできず、1~2週間のペースで数回以上治療を繰り返します。

治療を行ってから最低3ヵ月は再発しないことが大切ですが、尖圭コンジローマは再発する可能性が高い病気です。治療を行っても表面にあるイボを除去することしかできないため、ウイルスが潜在していると再発する可能性があります。

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